短頭犬種(鼻ぺちゃ犬)の種類と飛行機の搭乗・熱中症について

特徴的でブサかわいい顔つきが人気でファンが多い「鼻ぺちゃ犬」ですが、一体どんな犬種がいるのでしょうか?
鼻ぺちゃ犬(短頭犬種)の種類から、飛行機の搭乗や熱中症などの注意点を紹介します。

鼻ぺちゃ犬(短頭犬種)とは

鼻ぺちゃ犬の正式名称は、「短頭犬種(読み方:たんとうけんしゅ)」と言います。
犬の種類には大きく分けて、短頭犬種、中頭犬型、長頭犬型の3種類があります。
短頭犬種は、スカル(頭蓋骨)に比べてマズル(口吻)の長さが極端に短い犬種のことです。
ちなみに英語では、「snub nose dogs」と言い、直訳と獅子鼻犬です。
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主な鼻ぺちゃ犬(短頭犬種)の種類

鼻ぺちゃ犬はどんな犬種がいるのでしょうか?
実際には多くの種類のワンちゃんが存在しますが、今回は人気があり代表的な6種類を紹介します。

パグ

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【パグの特徴】
パグは愛嬌があり、かつ哀愁漂う独特の表情が特徴的なパグは、とても表情豊かで見ていて飽きることがありません。いつも明るく元気に動きまわっています。
長く過ごせば過ごすほどが愛着が湧き、リピーターの多い犬です。呼吸による体温調節があまりうまく出来ず、暑さに弱いため熱中症にかかりやすいので、暑い室内や炎天下、真夏の自動車の中などに長時間つなぎっぱなしにしたりすることは避けましょう。
顔のしわの部分には汚れがたまりやすいので、清潔に保って皮膚病や眼病、悪臭を予防しましょう。呼吸が荒く、太りやすい体質です。肥満のパグではいびきが目立ちます。
トレーニングはあまり得意ではありませんが、幼い頃から反復してトレーニングを行なうことで多くのことを学習していきます。
遊びや食事等、好きなことの中にうまく交えながら、気付かないうちにトレーニングを行ないましょう。

ブルドッグ

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【ブルドッグの特徴】
その迫力間満点の表情が特徴的なブルドッグは、実はとっても甘えん坊。人が大好きです。
重心が低くどっしりとしており、散歩や運動はあまり好きではありません。
ずんぐりむっくりの体型は運動しないとすぐに肥満体になる危険性が。
10分程度の散歩を朝夕行うようにしましょう。
ただし、暑さには弱いので、熱中症にならないよう、真夏の日中の散歩は避けましょう。
顔にしわがあるので、食後や外出後はペット用ウェットティッシュなどで皺の間を拭き取り、清潔に保ちましょう。
被毛は短くあまり手間がかかりません。
定期的に獣毛ブラシでブラッシングをおこない、艶やかに保ちましょう。
胎児の頭部が大きいため、出産は帝王切開になることが多いです。
繁殖させる場合は獣医師に相談しましょう。
現在のブルドッグの体型は、体重が足腰に負担をかけ、出産時に帝王切開が必要と健康を害していることがアメリカンケネルクラブで問題となり、今後スタンダード(犬種水準)を変更し、長めの足と細めの身体、頬の垂れ下がりを減らすこととなりました。

フレンチブルドッグ

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【フレンチブルドッグの特徴】
重心の低いガニ股スタイルで、ユーモラスな表情が特徴なフレンチ・ブルドッグ。
性格ものんびりしていてとても穏やか。好奇心旺盛で、何かを発見したり探しだすゲーム感覚の遊びを次々と開発したりという賢さも持ち合わせています。
フレンチブルドッグのルーツはオス牛と戦う闘犬です。
愛嬌のある姿ですが、力は強く、暴れん坊になってしまうと手がつけられなくなります。
しつけのトレーニングはあまり得意ではありませんが、甘やかしすぎず、正しい愛情を注いで、飼い主がきちんとコントロールできるように育てましょう。
暑がりで、あまり活発ではありません。運動不足によって肥満にも陥りやすいので、適度な運動と適量の食事管理を保ち、肥満防止をこころがけましょう。
フレンチ・ブルドッグの胎児は頭が大きいため、殆どの場合出産はは帝王切開となります。自然分娩を検討する際は獣医師とよく相談を行ないましょう。

ボストン・テリア

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【ボストン・テリアの特徴】
優しく穏やかで落ち着きのある性格が特徴です。時々物事に異常に熱中することがあります。
友好的な性格なので、番犬には提起していないかもしれません。
大きさは全部で3タイプあり、3タイプの大きさがあり、タイプによって運動量も変わってきます。
一番小さなライトは20分程度の散歩を毎日朝夕2回程度、ミドルとヘビーでは30分程度の散歩を朝夕2回行うのが理想的です。
鼻がつまっているため夏の暑さにはめっぽう弱く、熱中症になりやすいので真夏の日中の散歩は避けましょう。
車内に閉じ込めたり、空調の利かない暑い室内は厳禁です。
トレーニングはあまり特ではありませんが、遊びが得意なので遊びのなあでトレーニングを行いましょう。
ご褒美を与えながらトレーニングを行うことで、少しずつ学習させましょう。
食事の際に「おすわり」や「まて」などの基本的なしつけを学習させましょう。トレーニングは短時間で集中的に行うことで、学習判断力を鍛えましょう。

ペキニーズ

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【ペキニーズの特徴】
ぬいぐるみのように被毛に覆われた愛らしいペキニーズ。家族にはとても愛情深く優しく接してくれます。
警戒心が強く、用心深く頑固なところがあります。
しつけのトレーニングにはあまり積極的ではないでしょう。
大人しい性格ではありますが、「まて」や「ハウス」など、最低限のしつけは身につけさせましょう。
鼻が詰まっており、真夏の暑さが大の苦手。
日本の高温多湿の気候では熱中症になることもありますので、エアコンのない室内や駐車場の車内などに長時間閉じ込めるなどは絶対にしないように注意しましょう。
太りやすく、肥満から心臓疾患や椎間板疾患を引き起こすこともあります。食事と運動をバランスよく行いましょう。
顔周辺にはしわがあり、汚れがたまりやすいので、食事の後は蒸しタオルやペット用ウェットティッシュなどで丁寧に拭いてあげましょう。ふわふわとした被毛は毎日ブラッシングを行って、毛玉を防ぎ、きれいな毛並みを整えましょう。
幼い頃からブラシに慣れさせておくとよいでしょう。

シーズー

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【シーズーの特徴】
一見するととても大人しそうに見えますが、とても自尊心が強く、いつも飼い主のことを理解しようとつとめる、頑固で血気盛んな犬種です。見知らぬ人に対してはじめは横柄な態度をとりますが、打ち解ければ愛想をふりまいてくれます。
幼い頃から他の犬や、家族以外の人と触れ合う機会を設けて社会性を養わせましょう。
きちんと社会性を身につけられないと、訪問者に対して威嚇したり、散歩の際にほかの犬に吠えたりと、手がかかる犬になってしまいます。
愛情たっぷりのコミュニケーションを取ることで、他のペットや小さな子供とも、安心して遊ばせられるようになるでしょう。
全身を覆う艶やかな被毛はどんどんと伸びます。一般家庭で飼育する際、長い被毛が毎日の手入れの邪魔になります。
通常は短くトリミングすることが多いですが、シー・ズーの魅力のひとつである長い被毛を楽しみたい場合は、毎日欠かさずブラッシングを行ない、ラッピングして保護し、顔の部分は頭の上でちょんまげにしてあげましょう。
目の周りの疾患になりやすいので、目の周りの被毛のカットは頻繁に行ないましょう。

鼻ぺちゃ犬(短頭種)の飛行機について

飛行機に搭乗した時のワンちゃんにはとてもストレスとなります。
気温や気圧の変化はもちろんですが、飼い主様と会えず狭いゲージで到着まで不安によるストレスなどで、健康に影響が出る可能性が高いです。
特に暑さに弱く、呼吸が苦手な鼻ぺちゃ犬(短頭種)はとてもリスクが大きいため、搭乗を禁止する航空会社多いです。
ただし、航空会社によって条件は異なるので、航空会社利用の際には確認が必要です。

JALの場合
[夏季期間(7月半ばから9月半ばまで)]
高温・多湿の環境となりますので、特に体温発散の効率が悪い一部の小型犬についてはお預けいただく前に十分な水分補給をお願いいたします。また暑さに弱い子犬、高齢犬、また短頭犬種については、輸送の時期・時間に十分ご留意願います。
[冬季期間]
零度を下回る場合もあり、厳しい温度環境となりますので寒さに弱い場合は輸送について十分ご留意願います。

ANAの場合
毎年6月1日~9月30日は、他の犬種と比較して高温に弱く、熱中症や呼吸困難を引き起こすおそれのある 「短頭犬種」のお預かりを中止させていただいております。
上記期間以外でも、気温が高い日のお預けには十分にご留意ください。
■お預かりを中止している短頭種犬
ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、ボストン・テリア、ブル・テリア、キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ

鼻ぺちゃ犬(短頭犬種)の熱中症について

犬には汗腺が肉球にしかないので、人間のように汗を出して体温調節を行えません。
特に>鼻ぺちゃ犬(短頭犬種)は、他の犬種より呼吸が下手なので暑さは天敵です。
ひどい熱中症などを発症した場合、死に至ることもありますので日頃から対策が必要です。

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